FF:ファミ通、野村氏インタビュー「仲間が集まる限り、辞める理由はない」
ファミ通の巻末コーナー「バカタール加藤のアノ人に聞きたい!」より、野村氏インタビュー第3回(最終回)の詳細です。インタビューより「小さいころから絵が好きで、ずっと描いていた」、「入社当時は、ココに長いあいだいるとも思っていなかった」、「仲間がいっしょにやりたいと集まってくれている限り、辞める理由はない」、「ゲームが3D化される”まえ”と”あと”で、ゲームの作りかたは大きく変わった」、「最近、まわりのスタッフから”おじいちゃん”扱いされている」など。[詳細は以下]
※ファミ通の記事を抜粋しています。画像や記事詳細は書店にて雑誌をお求めください。
「バカタール加藤のアノ人に聞きたい!」(野村氏インタビュー:第2回)
—加藤:野村さんは”デザイナー”であり、”クリエイター”でもありますよね。もともとは”絵”がお好きでこの道に入られたと思うのですが、子供のころから、ずっと描き続けてきたのですか?
野村氏:はい。小さいころから絵が好きで、ずっと描いていましたね。絵といっても”マンガ”が中心で、しかも一度も完成させたことはないんですけど(笑)。でも、ずっと描き続けていたことは確かなんです。
—加藤:やっぱりそうなんですね。絵が好きで、それを職業にしたくて、上京されたのでしょうか?
野村氏:うーん・・・・・明確な目標があったわけではないんです。でも、絵で何かがしたいという漠然とした気持ちはありました。専門学校に入って、いろいろな勉強をして。広告デザインなどを学んだりしながら「いや、これは違うよな~」って思ったり(笑)。授業のひとつとしてカメラをかまえて、写真も撮っていましたね。
—加藤:編集者の仕事に近いことまで学ばれていたんですね(笑)。いろいろやっても、”絵”へのこだわりは変わらなかったのですか?
野村氏:そうですね。はい。
—加藤:ちなみに就職活動は?
野村氏:出版社を紹介してもらう話があったんですが、それが立ち消えちゃったりして、求人誌を見ながら「どうしようかな~」と考えて。そういう時期はありました。ほかにもゲーム関係の会社はあったんですが、なぜかココ(当時はスクウェア)に入社したという感じです。
—加藤:運命の分かれ道ですね(笑)。
野村氏:(笑)。入社当時は、ココに長いあいだいるとも思っていなかったですけどね。不思議なもので。
—加藤:失礼な質問ですけど、なぜ、予想よりも続いたのでしょう?
野村氏:やっぱり、大勢でモノを作るという作業が楽しくなったんでしょうね。いまの自分の母体になっているチームの各リーダーって、入社したころからずーっといっしょにいるようなメンバーばかりなんです。仲間がいっしょにやりたいと集まってくれている限り、辞める理由はないなぁ、と。
—加藤:仕事が充実している、ということでもありますよね。ちなみに、野村さんにとって、分岐点として印象に残っているタイトルは?
野村氏:ゲームが3D化される”まえ”と”あと”で、ゲームの作りかたは大きく変わったんですよね。昔は作りながらいろいろなことを決めていった。決まりもなかった。いまはそうではなく、カッチリ固めてから作業に入る。『FFVII』は、その端境期にあったタイトルだったんです。自分は『FFVII』のキャラクターを自由に作ったんですけど、作ったあとがいろいろたいへんだった。その教訓もあり、『FFVIII』からはある程度中身を決めてから、作り始めるようになったんです。
—加藤:そういう意味でも『FFVIII』の功績は大きかったんですね。
野村氏:当時は手探りでしたけどね。でも、好き勝手にできたという意味では、あのタイトルが最後だったかな。みんなが必死になっていた記憶はすごく残っています。
—加藤:最後はちょっと視点を変えて……プライベートな時間はどのように過ごされているのですか?
野村氏:えーと、家にいるときは、あまり動かないんですよね(笑)。テレビを観たりするくらいです。
—加藤:そこからアイデアを得たり、仕事の糧になっていたり、ということもあると思うのですが……。
野村氏:ああ……ないです(笑)。好きで観ているだけで、仕事に活かそうという思いはない。基本的にめんどうくさがりで、最近はあまり動かないで座ったままです。
—加藤:なるほどー(笑)。いや、休日の過ごし方にもクリエイター野村哲也のヒントが隠されていると思ったんです。それも踏まえて、野村さんのようなデザイナー、クリエーターを目指している読者にメッセージをいただこうと思ったのですが、まさか休日は動かないという答えが返ってくるとは(笑)。
野村氏:あー(笑)。ええと、つまり、動けるうちに動け、ということです。いや、気持ちがあるときに行動することは、本当に大事だと思います。僕なんて最近、まわりのスタッフから”おじいちゃん”扱いされてますから。
—加藤:おじいちゃん(笑)!!
野村氏:体もあちこちガタが来ていますしね(笑)。基本的に何かに対して怒っていたり、くだらない冗談を言ってます。開発現場では自分たちの進むべき方向とか語ってますけどね。そんな自分にヘンにみんながやさしいんです。おじいちゃんを気遣うように(笑)。
—加藤:話を聞くとおかしいですが、進むべき方向をきちんと語れることがすばらしいですよね。話題は多岐にわたりましたが、率直にお話いただき、ありがとうございました。野村さんの”素顔”が垣間見られた気がします。
「バカタール加藤のアノ人に聞きたい!」(第1回)(The Light in Chaos:さん)
「バカタール加藤のアノ人に聞きたい!」(第2回)(FF7AC reunion)
2009.7.17 10:16 | カテゴリ:Square-Enix, インタビュー, 野村哲也 | tags: インタビュー, 野村哲也




